2011年3月11日 　地震・津波・人災
構築中 !! Updated 3rd May 2011
Added 10th Oct 2011


　このページが春のゴールデンウイークに着手されることになるのには色々の訳がある。 僕自身がその被害者の一人であり、自分の意見を整理する時間があまりに必要だったからだ。 同じ意味合いで、今回の震災プラス原子力事故が ほとんどすべての日本国民が被災者である事実の巨大さに、まだ確固たる終わりの言葉を持ち得ている 人は誰もいないのではないだろうか。なにせ、記載を始めたこの日でさえ、原子力発電所の 事故は現在進行中なのであり、ようやく小康状態になったとはいえ事実収集の最中であり、 まだ停止へ向かうゼロ地点にも到達していない。まだ出発点にも到達できないでいる。
　ほとんどすべての日本国民が被災者である以上、人としての同情は成立しなくなった ことがこの震災の根本だと思う・。共感を持って 「ひとりじゃない」とか「頑張ろう」と言ったとしても、その言葉が「自分は違う」という 立場の溝を内持っていたはずだったからだ。 実は「自分も同じ」だという誰の立場も同じである現実が、 同情へ継続移行できる事態を失わさせたのではないかと思う。

【署名のお願い】自然エネルギー100％と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう！

脱原発　黄色いリボン 　多くの過去の災害には被災者とそうでない者とが現実に 存在した。そうでない者は被害者への支援をもってこの国は復旧してきた。地震と津波は 日本全体から見れば局地的な災害であり、太平洋沿岸の 500km を寸断したけれど、 それ以外の地域が支援することで、これまでの災害と同じ経験的救済方法が次第に功を奏していく ことになったかもしれない。
　ところが放出し続ける放射能が、全員が被災者である現実に直面し、共感で 埋めることしかできないままにしてしまったと思う。そこには同情の入り込める隙間は 存在しない。原発事故がなければ、同情は成立したと僕は思う。 地震と津波だけであれば、自分は違うという支援できる人々が復興を構築できたに 違いないと僕は思う。

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http://imgcc.naver.jp/kaze/mission/USER/1/5/199785/5211/344x660x9 414a8f5b810972c3c9a0e28.jpg 　だから 東電 の立場は大変だと思う。共感して良い人が現場にいる 50人以外皆無なのだ。 「私は立場が違う」を言い続ければ共感も同情も得ることは不可能なのだということに、 未だに気づかない。なぜって、TV で結果報告ばかりしている。先の見通しを描けないままだ。 根本からなぜか理由があるのだろう、原子力を盲目的に推進する事だけに精力してきた人々だからだ。 悲しいが、嘘の安全が仮想神話だった事を露呈してしまった原子力行政を作ったのは、彼らでもあり、長年政治を仕切ってきた自民党政治でもあり、今の民主党政治でもあり、 筋書きには無抵抗の、かつ始めたものはやめられない意欲しない官僚たちだ。 そして、彼らを選択したのも我々国民である事実 は不動のものだ。その史実を見事な報告で立証している site もあり、怒りより不謹慎にも滑稽さ を感じるかもしれない。これらの経過について克明に 記録しているサイトもあるから、今の真実を知りたいのなら参考になるかも知れない。 時系列での記録であれば 福島原発メルトダウン がまさに真実を教えてくれる。
　それは歴史に習った太平洋戦争へ突入して行った結果を背負ってしまった あの大本営発表によく似ている。 僕には、同質に見えて仕方がない。その時もエネルギーと肥沃な土地 を求めて西へ、南方へ舵を切った。あまりに巧妙なのは、数千億のマスコミ宣伝費を支払って 原子力批判をするマスコミを牽制したとか、原発のランニングコストにはその建設費は参入されて いないなど( 建設費は国から支給つまりは税金で東電には関係ない)、タガが緩んで報道され始めた 狂った原発行政と東電の嘘を知れば知るほど、あの時代と同じではないかと首をかしげたくなる。 フランスが心配して日本へ向けて のコメントを発表している。耳を疑うかもしれない、信じられない内容だ。中国であれば、 内政干渉だといって反論するに違いないが、この国は何の反応もしない。
保険マンモス 　数日前の議論に面白い指摘があったので掲載しておく。つまりは欧米は可能性の 最大危険範囲(80km)を最初に指定して徐々に範囲を小さくしていくけれども、この国は パニックを恐れるあまり、最小範囲(10km)を指定して混乱を避け、その後は徐々に危険だからと 範囲を拡大していく・・。もちろん 80km の範囲の同時避難が可能かどうかの選択がされたの だろう。人口密度の高いこの国にあっては、最小範囲からの出発が混乱がないと僕も思う。
　そういう意味では、 ドイツの気象庁が毎日更新している放射能の分散シュミレーションは、 心配であれば確認するのも一考だろう。国内にも同様の物があったが、政府が隠したのか (日本気象協会からの怪文書がある)後出しジャンケンになった様だ。SPEEDI というんだろうか、 パニックを恐れたのだという説明が、やがて放射能汚染の汚点にならないことを祈るのみだ。 また、 福島原発のライブカメラは常時見ることができるから、開示も徐々には進んできた。 ただ、毎日見ると慣れっこになってくる・・。 今では震度3でも驚かなくなってた僕も、思い起こすとこれで良いのかと思う。

最新の情報を知りたい ならば、英語のサイトではあるが、
最も冷徹な事実を教えてくれる FaireWindsは じっくり閲覧するに値すると僕は思う。

　歴史はある意味でいろいろな残酷さを強いる。9/11 という日を暗黒の米国の日とした張本人が この連休に殺された。同じ 11日であることに奇妙な符合を感じる人もいるかもしれないが、 これは偶然だろう・・。ただ憲法記念日の新聞の朝刊の紙面がほとんどこのことに 割かれていたことに違和感を感ずる僕は異常だろうか。マスコミもこぞってガス抜きしたのでは ないのか・・。年寄りの僕には、なにやらきな臭い。未だに下写真の爆発については、政府の 公式な説明はない。このどす黒い爆発が水蒸気爆発ではないという アメリカの原子力専門学者がいて、この国際世論は放置されたままだ。
3月13日の3号炉の爆発 　6/5日、NHK の NEWS7 はストロンチュームの検出を国内で初めて報道した。 同時に、原子力委員会の、菅首相と福島に同行した方が、電源喪失は考慮する必要 がないという文面に「うっかり」承諾したという報告をしている・。うっかりで済むのだろうか。 多分、菅おろしが確定に近いと判断しての発言だろう・・。菅という人はよっぽと電気関係の 役人の怠慢を追求したのだろうと思う。菅さえいなければが、この動きだと僕には思えるのだ が、これは僕のヤッカミに違いないと思う。大連立などは、当初から予定すべきことなのに、 三ヶ月もたってからこの怪気炎だ・・。避難生活をおくっている人々にはどんな思いが渦巻いて いるのだろうか・・計り知れないと僕には思える。


　そして同じ連休中の総理の大英断。 一箇所の原発の全面停止要請。もちろん、安全が確認されるまでという 前提ではあるも、この国の進む方向がこれまでとは違うという世界に対する表明にもなったと 思う。これで、限りある電力の有効利用を国を上げて考えていく流れが全国版になって しまった。私は違うという同情の入り込む場所は消滅したといっても良いかもしれない。 僕らの前には、共感するという私も違わないという共通認識が出来上がったかもしれない。 沖縄を除くすべての電力会社が原発を持ち、その稼働について該当する各地の市民と ともに考え、決断を強いられる地盤が築かれたのかもしれない。 いずれ、三ヶ月後に迫った広島・長崎から日本の国民は世界に何を表明するのだろう・。 二度と体験したくないと言い続けた歴史に恥じない宣言を提出できるのだろうか・・。
　その日は今すでに過ぎた・。結局はこの繰り返しをしてしまったという反省の弁があっただろうか ・・。そして、すでに広島の30ケ分の放射能がばらまかれたと計算してみせる方も現れた。誰も 反論しない以上、それは事実なのだろう・。汚染は日に日に広まっている。大文字焼きの薪の 論争は、まだ京都は汚染されていないという誤解の上に立っている。 岡山のとある山頂では数マイクロシーベルトが検出されている報告もある。 もう北半球全体が汚染されつつあるという報告さえあるこの時に、 これ以上の汚染はゴメンだと叫んでみても、福島の 溶解原子炉の屋根はないままであり、垂れ流し状態は続いている。 使用済燃料のプールの冷却ができたと言って喜ぶ環境になっているのだろうか。 これからは放射能まみれになったと言う小出教授の言い方を熟知してゆくべきだと僕は 思う。もう日本人の誰もこの現実からは逃げられない。

　僕個人としては、上記を歓迎したい。いずれ、東西のヘルツの違いからの電気の融通にも 支障をきたすかもしれないが、電力不足が日本全土になったという事は少なくとも共通の目標 ができたという意味でも重要だと思う。知り合いの人の話しでは、現在の節電された首都圏の 駅の明るさはロンドンの駅の明るさと同じだとのことも漏れ聞いた。明るすぎたのだと 考ええれば、見方は一変する。気は持ちようだ。 それどころか、 節電の電車は新しい発見も生み出している。
　原発の廃絶についての論議も盛んになってきた・・。 世界の原発を地図で確認できる労作を紹介する。お隣りの韓国も中国もたくさんの 発電所が点在することに驚いてしまう。

東京ディズニーリゾートへの旅、神姫バス リフト券販売のWINTER PLUS
　浦安の ディズニーランドの開演が逆襲のタイミングになったのかと 言えば、それは正しいのかもしれない。復興という目的と、資金繰りが立ちいかなくなる現実 が、風向きを変えた。国内リピート訪問率80%を超えるこの娯楽パークがその逆襲を先頭を切って 演じることが出来るほど、利用者が開演を待ち望んでいた信頼感と好感度がそれを実現させた。 翻って、確かに冷静になれば、自粛する必要のない西明石の海峡橋のライトアップ を落としたのは行き過ぎだった。ヘルツの違う西日本の電気を自粛したところで 東日本の足しになんかならない現実と、鎮魂という名のもとに半旗を続けた役所との立場のズレ は歴然だと思う。

　自分について、被害者たる姿を最初に語ろう。あの始まりの 14:46 に僕は福島県田村町 にいた。つまりは、TV で放映されているあの半径20kmの西の線上になる。 仕事とはいえ、そのつぎの週の同じ金曜日は南相馬市に行く予定だった事を考える と、一週間のずれで僕は死にぞこないになったのだ。正直言うが、揺れた!! 普段ならば重い トラクターに捕まればなんとかなる経験も、跳ねて掴みきれない個体の躍動に恐ろしささえ 感じたくらいだから、生涯忘れられない揺れだった。 すぐ隣の家の瓦がガラガラと崩れ落ち続けた。長かったと思うが、のちの発表では三分未満 とのこと。太平洋沿線とくに 4号線より東の多くの瓦屋根はそれから長い間ブルーシートをかぶった 姿になり、現在でも同じ状態の様だ。瓦の供給も工事店も需要に追いつかない・・。
　仕事柄、毎回の土日の展示会の仕事だったこともあり、いつも通りガソリン満タンにして帰社 した。土日は休みのスタンドが多く、地元の契約スタンドも休みだったので、これは考えてやった のではなく、習慣でやった。これが後で千葉まで帰社できるかの分かれ目にもなった。 また、僕自身は通算17年間東北にいた。 盛岡市に 7年、郡山市に10年、その期間ルートセールスが仕事の僕は被災地のすべてを訪問した 歴史を背負っている。

　郡山市へ戻った頃、多分津波が各地を覆っていた時分、仕事で予約していた ホテルRuto-in に戻った僕は ホテルも宿泊を躊躇するほどの被災だったことで愕然とする。 すなわち、僕と連れたちは一階に寝泊まりするしか道はないとの説明があった。 余震の心配からだ。(現在は通常利用出来ている様だ) 当地の僕の会社の事業所が近かったこともあり、貸してくれる 寝具を持って事務所で寝たいと言ったら快諾してくれたのが有り難かった。会社の事務所は 三階建てだけれど、五階建ての強度を持って建てられている事を思い出したからだ。10年前の 改築の責任者だったことが幸運にも上記の認識につながった。もっとも、この日東京にいて被災難民 になった人々に比べれば楽なものだ。車で移動できるし、電気もそこそこあった。あとで聞いた 話ではあるが、歩き通した方もいたとのことでご同情申し上げたい。
　この時起こった通信上の異変について報告しようと思う。まず、集中する携帯電話に対して 各社は 受信制限を設定した。従って繋がらない・・のだ。所が完全に稼動していた電話がある。 公衆電話 BOX である。旧タイプの独力電源維持されているこの回線だけは、同じ独力電源維持 されている固定電話にはつながった・・。つまり、電気がなければ何も出来ない社会にして しまったのだ。自家発電機能を NTT が持っていた事が上記の是非を分けた。実はこの発電で NTT は平素は電力各社へ電気を販売しているくらいその自家発電量は多い。
　また、集中していない場所への通話は携帯でも可能だった。つまり現場である東北地方を 避けて西日本へ携帯で連絡し、事態の確認をお願いすることは可能だった。二度手間での 接続をしなければならないが、上記ならば事務所で Internet を利用した確認を手に入れる ことはできた。(もちろん混雑している携帯への返事はつながらない) この事は、後述するが翌月7日にまたも僕を巻き込んだ時も同じだった。
停電時に懐中電灯として使える「充電式LED省エネ電球」 　いずれ、東北道も常磐道も当然動いていない以上、どこかで夜を過ごさなければ ならないのは当然だった。コンビニによったが、散財した売り物も床に落ちたまま好きに拾ってくれ という販売形態、もちろん必需品は数も少なかったが一部ゲットできたのは、当地の仲間の 気遣いでたくさん購入してもらったからだ。幸い、郡山は通電してレジが使えたが、 断水がかなり広範囲だったと思う。 もともと事務所の水道水は飲める水ではなかったから、次の日に配水車の列に並んだ けれど、市内の美容院さんがいくらでも出ますという案内をしている方がいて、そこへ移動 して大量にもらった。配管の関係なのか、そのお隣りは出ないということで、水道管も 複雑怪奇だと思う。

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　こうして、僕ら仲間は11日金曜日から結局日曜の13日まで動けなかった・。理由は国道4号 の大渋滞を twitter の実況報告で確認できたからだ。5km 30分という記載もあった。原発事故 が危機感を助長したのだ。それに、東京の外環道も止まっていた。つまり、政府というか 誰が決めたか知らないが、東北への高速道は緊急車輌以外は通れなくされていた。 つまり、福島県郡山市 から千葉県への帰社は、津川経由の新潟周りで関越道経由しか方法はなく、練馬から一般道で千葉まで 帰るにはしんどいと思われた。14日朝、外環道が一般に解放されて、満タンにしていた車両 で上記経路を通って帰社した。7時間が必要な距離だったが、幸い渋滞もなく、なにより新潟地区 のSA のガススタンドは空いていた。新潟ではまだガソリン不足になる程、供給不足を想像できなかったのだろう・・。もっとも、この前日から首都圏や 4号線の至る所でスタンドに並ぶ車の列は日常化していた。

【署名のお願い】自然エネルギー100％と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう！ 　そしてこの郡山にいた期間、その報道を見ていた限り、原発事故の連続危機報告のニュースに 明け暮れた。冒頭に書いた通り、報道からは事態は良化するどころか悪化ばかりの内容を伝え続けた。 不謹慎な物言いをすれば・・、この連続原子炉爆発ドラマが高視聴率を稼ぎ出したのは、 毎日新しい危機を報告してはまた明日と言い放つ、今後の有り様については 一切コメントしない、なぞがなぞを産んでいくサスペンスの 王道に酷似していたからかもしれない。ついでに失礼ながら配役は最悪の大根役者だったことが 大きなパニックにならずにすんだと思う。
　僕はこの期間を通して、 大前研一氏の大学の授業だというセミナービデオを拝見した。 正直言ってやっと正論を展開してくれる、先のビジョンを完結に示してくれる人に 会えたと思ったのが本心だ。連続テレビドラマでは、不安を払拭できなかったからだ。 今現在のビジョンらしき事のほとんどがこの方のビデオに明快に出てくる以上、早く 知って良かったと思っている。大前氏によれば、1〜3号機全部がメルトダウンしていると 解説されていた。特に三号炉は写真の黒煙が水蒸気爆発とは違い燃えるものが燃えたので 黒煙だという説明に格納容器の外に溶け落ちたと納得した。 この時点で僕は上記の前提で報道を見てきたから、刻々と変わるテレビの 解説には惑わされずに済んだと思う。
復興チャンネル 　Utube や ニコニコ動画の役割 は Internet の世界で不動のものになったと僕も 思った。下手なコメンテーターのでる TV でさえ、事後報告の詳細説明をしているだけで 先のことをはっきり述べたコメンテーターは少ない・。第一、目の前の300円の コーヒーの味について小一時間はコメントできる人も、こと工費が 2200億円もする原子力については一分もコメントできない を理解している人は少ないと思う。そうです・、これはピーターソンの第二法則でした。
　つい先週つまり連休の頭の時期に西日本で原発内部の実態を番組アンカーから告発した青木氏、 なんとも凄いけれど、政府から脅しが入ったとの話。保守義務があるとやられた内閣参与 の方もいました。この国も危機に際しては、隣国中国の統制手段と変わらないのかもしれない と思ってしまったのは、悲しいけれど冒頭の大本営の記述とも符合してしまいそうです。 5月中旬になって 東海第二原発も同様の電源消失を経過していたことが発表された。助かった女川原発といい、 海岸に隣接されたこれらの施設は無事に経過したから良かったのだと、自戒すべきだと僕は思う。

　すでにガソリンの不足のことについて触れたけれども、この時の事情は原発の問題が大きすぎて あまり報道されていない。関係者の話ではたくさんの製油所がシステムダウンしたというのだ。 あまりの揺れの大きさに、すべてが見事に停止したらしい。それはそれで良かったのだが、 ナフサから順繰りと重油やガソリン、軽油 まで生成するこれらの施設は、配管内部を全部清浄する必要に 迫られた。根岸の製油所が動き出したのは震災から一週間以上後のことだった。この大規模な 補給作戦がテレビでも報じられ、あの終わりがどこなのか検討もつかないほど連結された タンクローリー貨車が、なんと奥羽本線経由で被災地へ送られた。
　この間、燃料を満タンにしようにも出来ない事態が続いた。並んだ自動車の列はその一週間の 日常になってしまった。ないとなれば確保したいのが人間の性か・・。上記の情報を 協力会社から得ていた僕は、関係する各社にもこのことを伝えた。それがつまり正確な情報開示 なのであり、分かってしまえば一週間後余るほどあるという確証になる。 最悪の情報でも、終わりがいつかを知っていることがパニックにはならないことを 立証したと思う。

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　さて、「トイレのないマンション」を建てたという噂の原子力発電所事故を尻目に、 営業の僕はその後も仕事を続けるしかなかったので、被災地の隣の山形県へ行く用事を実行した。 横槍が入って行きたくもなかった盛岡に次の日泊まることになったのだが、ここで僕はまたも被災する ことになる。
　4月6日の夜半、11時には大きな余震があって、東北4県の電力が再び喪失する。その時僕は 盛岡市のホテルにいた。電源が落ちたホテルは非常電源が稼動し廊下と部屋の小さな電灯のみ が点いていた。窓から見える新幹線の盛岡駅は真っ暗・・、朝になり 11階の部屋から非常階段を降りてホテルが用意してくれた簡易の朝食、そして立体駐車場に いれた車の搬出は不可能と知る。これ以後の僕は出張時に立体駐車場のホテルは避けることに した。 電気漬けの現代社会・・薄暗いけど朝の太陽光で別に 不便は感じなかったことも、これまでの異常な明るさを自戒することにもなった。
　このホテルの Internet 環境は最新の無線LAN だったが、説明書を読んで驚いた。パスワード なし・・、簡単に接続できる。その後は大阪の某ホテルても同じ経験をするけれども、 これって問題ないのかと疑ったのは僕の習性かもしれない。だが、今や一般的になった・・。 接続環境を「職場や家庭」でなく「公共の場所」にセットすることで ok にしてしまった のだろう・か。でもやっぱり変だ・・、中国の青島空港の喫茶店で note を利用したことがあるが、 パスワードをメモで提示された記憶がある。 もっとも余震以降、電源喪失で無線 LAN Router が動かないからもちろん 前日の11時以降 Internet は利用できなかった。
　こうして、ホテルから動けなくなったが、部下の一人が震災対策をがっちりやっていて 助かった。携帯ラジオで状況を確認、すでに説明したが千葉の松戸の会社へ携帯電話、 Internet で高速道路の一部通行止めを確認。二度目の被災だから慣れたものだ・・。

　2011年9月になって、僕はいろいろの事情で台湾のことを調べる必要に迫られた。理由は いずれわかると思うのでここでは表明しない。「ふたつの故宮博物館」という本が、台湾の人たち が中国より日本に親しみを感じているという説明を読んで、その歴史の一抹に触れることができた。 沖縄のすぐ次の島、一度は仕事で訪問したが仕事での訪問ほど印象の薄いものはないのが現実だ。
　読んだ後に台湾を検索してみたら、何とこの国の政府は未だに台湾の義援金や義援物資に対する お礼を正式には表明していない事に気がついた。中国政府に気を使ったということのようだ。 この国のその顛末は、なんと一市民がお礼記事を台湾の新聞に掲載したいと Twitter で呼びかけたことで 実現してしまうという離れ業を演じた。
　その起草者である彼女のYoutube 画像が報道として公開されている。 梅と桜、両国の国花を並べたこの デザインが、国家が出来なかった庶民同士の最低の関係を維持できた理由だ。 さらに上記の国家間の軋轢の結果なのだろう、菅首相でさえこのデザインを利用して、 首相としてのメンツを何とか支えてもらったのだと思う。 ブログの記載がまさにこのことを立証してしまう。

謝謝台湾計画　ありがとう台湾

　新聞社を訪問して依頼した彼女に対して、 上記の事情を知った台湾の「自由時報」は上記の広告を掲載して得た広告料を、すべて 日本交流協会台湾事務所へ寄付した。 記事はネット上に掲載されて輝いている。
続く・・・・・

　福島の子供らは、なんたらかんたら・・だばい!! が地元の言い方です。もともと、九州は久留米藩から移封されて開墾した人々なのだと教わりました。僕の息子二人とも上記の言い回しをいまでもします。10年もいたら当然だけど・・この言い回しを忘れてほしくないです

　内閣府の原子力安全委員会委員長のコメントがまさに政府の姿勢を代弁している。「海水の注水が行われていたとしたら、私はいったい何だったんですかね」 つまり、国民や事故処理のことは二の次、自分のことしか頭にない。
　もちろん、地域住民のためが最大の目的であるはずだが、ここできちんとデータを取って今後の医療に役立てることは、世界最大の原発事故で地球を長い年月にわたって汚染し続けることになった日本が果たすべき役目でもある。だからこそ 30年間の医療検査を実施するなどという発表がなされた。 その後、僕はなんども郡山市や福島県に仕事で行った。地元ある方が放った言葉に僕は 息を飲むしかなかった。「福島県人はモルモットなんだよ。」
　僕はこのページのアップをしばらく実施していないし、今後も頻繁ではないと思う。 理由は、遅々として進まぬ原発処理があるからだ・・。何の改善もされないまま、周辺事態は 悪化の一途・・、福島に住んだことのある僕としては好転の兆しを静かに待ち続けることにする。

内容は楽しめただろうか・・　 まだまだ続く・・脱稿未定


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